泉不動産

被害者支援

地域密着業者こそ出来る被害者支援

ERA(旧住通チェーン)情報紙「UPDATE no69」より抜粋

名古屋市にある株式会社泉不動産は、地域密着を重視した展開をしており、長年にわたり地域の劇団の支援、麻薬撲滅運動、武道演部会の協力・協賛をしてきました。2002年が創業50周年を迎えるにあたり、なんとか地域の方に貢献が出来ないかと模索をしてきたところ「犯罪からの被害者を支援する運動」を開き、地元の方々と「被害者支援連絡協議会」に参加されました。今回、小酒井社長に「被害者支援」という考え方を語っていただきました。

被害者支援連絡協議会とは

犯罪事件に巻き込まれた被害者とその家族が、プライバシーを侵害される内容の報道や近隣からの中傷、現行制度の限界により傷つくことや事件の精神的ショックから立ち直れない事が多くあります。そういった被害者とその家族の方をそれぞれの専門職の立場から直接支援するネットワークが「被害者支援連絡協議会」です。

協議会で不動産業者の役割

協議会のメンバーがそれぞれの専門分野ごとに被害者の方の支援をします。例えば、ストーカー被害にあい、精神的ショックを受けた女性が近隣の人たちの目に触れることなく早急に引越しをしたいという希望があります。

しかし、本人が不動産業者をまわって部屋探しが出来るほどに、心が回復するには時間がかかります。そこで、協議会の会員である不動産業者の役割は、事情を理解したうえでお部屋探しをすることです。株式会社泉不動産はこういったかたがたのお部屋探しのお手伝いをしています。被害にあわれた方が安心して暮らすことができる部屋探しは、例えば、「セキュリティー完備」「オートロック」「5階以上の部屋」等の条件設定をおこない、経験豊かな女性社員に担当させます。

また、部屋の条件以外にも大事なことは「がんばって」「時間が経てば忘れますよ」といった言葉は絶対に禁句だということです。こういった言葉は、被害にあわれた方をより深く傷つける事になりかねません。大事なことは「守秘義務」の厳守と被害者に対する「心づかい」です。

被害者支援連絡協議会の構成(警察署により若干の違いがあります)

○ ○市、区の生活援護担当課
女性青年担当課
女性相談所、児童相談所、保健所
生活支援、母子福祉等相指導
精神的サポート、女性相談等
NTT営業所 通信関係支援
弁護士 法律相談、弁護活動
病院、医院被害者の診察治療
性犯罪被害者の早期診察等
税理士被害等による税務相談
建設会社、工務店建物損壊等に伴う営繕
不動産業者、運送会社住居移転希望者の相談、斡旋、引越し
葬儀社葬儀、自社救急車による遺体搬送
カギ店鍵・錠の損壊等に伴う修理、取り付け等
タクシー会社 タクシー利用希望者への配車
被害少年サポート 被害少年、保護者に対する訪問活動
警察関連団体、交通安全協会
防犯協会等
再被害防止、付き添い、幼児・高齢者の世話
被害者援助に関する啓蒙・広報活動
警察署 危機介入等